抜け毛

種類

若年性脱毛症
20~30代の若い年代で起こる脱毛症です。具体的な原因は解明されていませんが、一般的にはホルモンバランスの崩れによるヘアサイクルの乱れで、髪が細くなったり抜け毛が多くなってしまうようです。
対策
新陳代謝が活発な年代は、早期に体質改善を図ることで早く状態が良化する傾向はあります。若年性の場合は回復に向かうケースも多く、栄養不足や運動不足、睡眠不足の改善がとても重要になってきます。血行不良や冷えにも注意が必要です。

牽引性脱毛症
長時間頭髪を強く引っ張られる状態が続いたときに発症する脱毛症。
生え際や分け目部分の毛が細くなったり切れやすくなるなどの症状を起こす。
対策
緊張状態を和らげてあげることで自然と回復します。

毛髪の流れに逆らって常時分け目を固定していると、毛根に余計な負荷がかかるためその部分から薄くなりやすいという傾向があります。
たまには気分転換に髪の分け目を変えてみるのもどうでしょうか?
 
抜毛癖 (トリコチロマニア)
心理的・精神的ストレスが原因で、自覚の有る無しに関わらず自分で毛を引き抜ぬいてしまうストレス障害です。
対策
ストレスが原因なので、充分なメンタルケアが重要になります。
自分で髪を引き抜く行為さえしなければ完治します。必要以上に悩まないことも大切な治療です。

脂漏性脱毛症
過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞ぐと頭皮の常在菌が異常繁殖して炎症を起こし脱毛に至ります。   思春期に発症することがあります。
対策
脂漏性脱毛症はまれな症状ですが、ホルモンバランスの影響が大きく、生活習慣の見直しが大切になります。油物を控え野菜を多く摂るようにしましょう。

粃糠(ひこう)性脱毛症
乾燥したふけが毛穴を塞ぎ常在菌が繁殖して毛根が炎症を起こし脱毛に至ります。
症状は脂漏性脱毛症とよく似ていますが皮脂の分泌ではなく、頭皮の角質が剥がれ落ち大量のふけを伴います。
対策
脂漏性脱毛症同様まれな症状ですが、一般的にはホルモンバランスの作用による影響が主な原因と考えられています。アレルギー症状を持つ人が比較的発症しやすいようです。

完治には時間がかかるので、頭皮への刺激を避けビタミンや食物繊維を多く摂取して自然治癒力を高めるようにしましょう。


瘢痕(はんこん)性脱毛症
皮膚が瘢痕化し、髪が生えてこなくなる脱毛症のことで、多くのケースが外傷を受けたことからくるものと火傷によるものです。
瘢痕化すると毛母細胞がなくなり髪の再生は不可能となってしまいます。
対策
頭皮が瘢痕化すると発毛することはありません。
早期の治療で拡大を防止することが最も大切です。


円形脱毛症
アレルギーやストレスが原因で発症すると言われています。毛髪が一斉に活動を停止するため一度にまとまって毛が抜け落ちます。
対策
根本的な治療法はなく、病院に行っても対症療法でしかありませんが、一人で悩まず医者に相談することでストレスや症状の緩和に繋がることもあります。